2014年12月23日 立川志らく独演会@よみうりホール
出演
一、『浜野矩随 与太郎編』(はまののりゆき・よたろうへん)
2階の最前列で聴きました。
彫金の名人(だが酒を飲み過ぎて早死に)の息子、出来損ないの2代目が主人公、浜野矩随。
前回(8月の「志らくのピン」)の『浜野矩随』より、ずっと納得が行った。
矩随には矩随の思うところがあって、「3本足の馬」とか「ひょっとこ天狗」や「椎茸地蔵」をこしらえたんだ、と。
理屈っぽいところはあるけど。
仲入り
二、『芝浜』
これはリクエスト演目で、投票結果は当日発表だったのです。
ダブルスコアで、芝浜がトップ。2位が中村仲蔵、3位が富久。ここまではホームページにもアップされてましたが。4位は「らくだ」だったそうです。
私は結局リクエストしなかったのですが、噺としては、「らくだ」が好き。
どれになっても、「浜野矩随」と同じ日に聴く噺ではない。大きくて重いのです。(それでも「芝浜」に投票した人の気が知れません。はっきり言って、馬鹿だと思う。)
でも、志らくらしくて良かった。
四十二両入った財布を拾ったことを「夢だ」と思い込ませたことを告白し、亭主に暴力を振るわれ、でも、訳を話すと感謝されて、「わたし、良いことした?」「わたし、貞女?」と聞くところとか。
来年から16年かけての「立川志らく落語大全集」203席が始まります。
1月は「寿限無」「天狗裁き」「富久」。テーマは『江戸の風の巻』。
楽しみです。