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落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

2014年10月9日  志らくのピン@渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

志らくのピン」という名前で、この会場でやるのは最後から2番目。

12月はよみうりホールの「今年最後の立川志らく独演会」があるので。

 

一つ目

立川らく次の落語。

楽しかったけれど、この後の志らくの印象にぶっ飛ばされて、何をやったか思い出せません。すみません。

※朝になって思い出しました。「松曳き」でした。

二つ目

立川志らく「二十四孝」

よく笑いました。キーワード“天の感ずるところ”

三つ目

立川志らく「片棒」

3人の息子(長男・はるお、次男・ひろし、三男・克由)のうち誰に家を継がせるか。自分のことを本当に思ってくれているのは誰なのか。息子の 本心を知りたい吝嗇な大旦那(赤螺屋(あかにしや)ケチ兵衛)が、「自分の弔いをどういう形でやるか」一人ずつ聞いて、息子たちの了見を知ろうとします。

古典落語なのですが、そこに志らくは自分の好きなモノ全部入れ込んで、もう…凄かった!

それぞれのテーマは、長男が映画、次男が懐メロ、三男は談志。

いわゆる「志らく右翼」(思想性でなく、志らくファンはこう呼ばれるらしいです)なら、彼がこの三つをどれだけ愛しているか!感嘆ものですよね。

映画では、ジュリー・アンドリュースになり英語で歌い切る。黒澤明監督の「生きる」のシーンもありました。

懐メロには、現代人向けの工夫があって、歌詞とメロディの交換(七五調だと割と合うのです)とか、ありました。そうでもしないと、ホントに知らないですから。私が聞き覚えのある曲は、4割弱くらい。最後は、「懐メロチャンチャカチャン」、つまりいろいろな曲の有名なフレーズを尻取りのように、次々歌うのです。

喉も枯れないし、低音も響くし、呆れました。

 

仲入り

四つ目

立川志らく文七元結」(ぶんしちもっとい)

あれだけ歌い捲くって、最後に泣かせる。

今夜のチケットを買ったのは、この演目があったからです。

絶対自分は泣く、と予想した通り、泣きました。(YouTubeでも何度も泣いてます)(私ほど泣いてた人は少ない感じでした。ので、こりゃ病気だなぁ…と思いました。)

でもね、志らくは、ただ泣かせてお客を帰しはしないのです。

最後に、父親は博打の果てに女物の着物を着て、母親は貧乏で腰巻きもなしで半纏だけ、吉原に自ら身を沈めようとしたけれど、無事戻った17歳の娘は美しい身なりで、三人で会えた事を泣いて喜び、抱き合うシーン。

訳を知らずにこれを見た長屋の隣人は、気が違ったんじゃないかと思った、と笑いで締め括って終了でした。

 

全くの初心者「志らく右翼」ですが、今夜は一番良かったかも。

鎌倉で7月に聴いた「やかん」「らくだ」と一、二を争う感じです。

来月の志らくのピンの演目が、これまた「疝気の虫」「死神」「紺屋高尾」。

ああ、きっと高尾で泣くだろうなぁ…。

 

なお、今まで毎月やっていた「志らくのピン」は、来年から年に4回、国立演芸場で「立川志らく落語大全集」というタイトルでやるそうです。

もう日は決まっていて、1月13日(火)、4月13日(月)、7月13日(月)、10月13日(火)。