落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

5/25 みなと毎月落語会 立川志らく独演会@麻布区民ホール

・開口一番 立川らくぼ「看板のピン」

落語初心者の私でも、最後どうなるか、ストーリーの予測は簡単につきましたが、そんなことには関係なくおもしろかった。どこか余裕も感じました。

立川志らく 「抜け雀」

一年前、初めて「志らくのピン」に行った時(=初めてナマで落語を聴いた時)にこの演目ありました。

聴いている自分も慣れてきたせいか、可笑しいところは飛び切り可笑しく、(キーワードは“インドの女中”)、ストーリーもくどくならなくて良かった。下手すると変な教訓話になりかねないストーリーですよね。

 

中入り

立川志らく 「紺屋高尾」

今夜はプログラムの配布が無かったので、何をやるかはお楽しみ状態でした。もしかしたら、志らくさん自身も決めずに高座へあがったかも?そんなことはないのかな、よくわかりません。

始まってすぐ、これだとわかりました。『女郎、花魁、娼妓』『傾城、傾国』という単語が出て来た!私はこの噺は大好きです。そしてほぼ100%、最後に泣きます。YouTubeでも泣きます。

面白いところ、たっくさんあるんですよ。適度な頻度で。緊張し続けず、グワっとほぐして、またキュっと締める。

私は悲しくて泣くんじゃないのです。”野田の醤油問屋の若旦那”というのは嘘で、紺屋の職人である久蔵と、花魁(おいらん)である高尾の心と心の触れ合いにグッと来るのです。

二人はめでたく所帯を持ち紺屋が繁盛する。で、最後に高尾の台詞。いくら軽石で擦っても爪のところの青い色が落ちなくなったのが嬉しい、そしてお腹に赤ちゃんが出来た、来年3月15日に生まれる、と。

周囲の人々は楽しく笑い、私は泣いているけど幸せでした。