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落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

12/23 今年最後の立川志らく独演会@よみうりホール

12月23日

「短命」 立川志らく 前座なし。いきなり志らくでした。4年連続して年末、この会場で「芝浜」をやって来たが、今日は「芝浜」をやらない会です。と初っ端から宣言。勿論フライヤー等でも"死神スペシャル"と告知しています。そして、30秒の芝浜も披露。さだまさしの『防人の詩』(さきもりのうた)の替え歌で。「短命」、楽しかった。終盤で主人公のおかみさんが練習中の蝦蟇の油売りの口上も聴けるし。

「そこつ長屋」 立川志らく これが最高に良かった。隅々が面白くて、かといって悪い意味で"隙がない"のとも違う。なんと言っても、自分が死んだことも気付かず家に帰って来るうっかり者の噺ですから。死が登場するのだけれど、暗くはならない。なお、そこつは漢字で粗忽ですが、プログラムは平仮名でした。

「死神」  立川志らく  三遊亭圓朝グリム童話を翻案して明治時代に作ったといわれている噺。私自身、このストーリーは子どもの頃聞いたか読んだような気がします。ちょっと不思議な感じの噺だなぁと思います。日本とヨーロッパの雰囲気が混在してるからかな。あ、死神がその場からいなくなる呪文、アジャラモクレンの続きは「赤めだか云々」(笑)でした。談春が原作者のテレビ番組をしっかり宣伝する志らく。(語呂もあまりよくないし、露骨なので2回目からはモニャモニャで噺の筋を進めてました。)

仲入り

「死神後日談」 立川志らく 舞台は昭和20年、広島。セリフにもところどころ、広島弁のようなのが入ってました。これは、なんだったのだろう。数日たっても、私にはよく理解できません。仲入り前の3つの噺の登場人物やエピソードが散りばめられていたり、面白いところも沢山あるのです。説明臭くもない。登場人物は多かったけれど、きちんと誰かわかった。配布されたリーフレットには、数年前に演劇らくごで発表した「死神が舞い降りた街」を落語にする、と掲載されてました。ベースは、ゴーリキの「どん底」、志らくが一番好きな海外の戯曲だそうです。(私は「どん底」は読んでいません。)もしかして、志らくさんは現在の日本や世界に絶望してるのかな?とも思ったけれど、どうも違う気がする。見方によっては政治的な部分もあったけど。これは落語なのだろうか?と書いたら志らくに対する侮辱にあたるのか?そうでもないような。 「短命」のマクラで、談志信者のみなさん、私に談志の幻影を求めないでください、とも言ってたなぁ。聴き応えのある噺ではあったし、私はこれからも志らくの独演会に行きます。まずは、1月19日の大全集です。