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落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

5/31 みなと毎月落語会 立川志らく独演会@麻布区民センター

5月31日

開口一番 「たらちね」 立川志ら鈴 最近一番多く聴いている前座さんかもしれません。なんとなくこの人の口調にこちらが慣れて来ました。婚礼の話のところで『高砂や、この浦舟に帆をあげて』の謡が上手だった。(能「高砂」は何回か見ています。)

「長短」 立川志らく 仲の良い、気の長い男と気の短い男の噺。メリハリがきいてます。気が長くてゆっくり喋るのがホントにおもしろい。特に、気の長い男が、アポロ13号の月面着陸で星条旗がはためくのは空気のない月ではおかしい、というクダリ。実は月に到達しなかったのでは疑惑ってありますよね。次に言う言葉が想像出来て、なお、かつ、楽しくて笑いました。

「親子酒」 立川志らく 酒乱の噺です、と始まりました。志らくで聴くのは2回目ですが、しばらく初めて聴く噺かな?と思っていました。酒乱の父親が、同じく酒乱の息子を禁酒させるため自分も一緒に禁酒の約束をした。息子は家の外に出ることが多いから他の気晴らしもあるが、父親は一家の主として(商家でしょうか)家に居ることばかり。飲みたくてしょうがない。数日は我慢したがもう駄目で、女房に理屈をこねまわして酒をねだる。その理屈。久しぶりに酒が体内に入った時の描写。酒と体の中の人(笑)が抱き合って再会を喜ぶのです。1合だけの約束が、2合、3合と進む時の理屈。やがてべろんべろんになる前の、理路整然としたでもおかしな理屈が志らくらしくてとても良かった。息子が急に帰って来てもばれないよう、酒は湯呑で飲む。お茶だと言えるから。皿の上の羊羹と羊羹の間に辛いもの(塩辛でしたっけ?)を挟んで出すおかみさんも面白い。その辺りで、錦松梅のCMの志ん朝の物真似を入れたり。 https://www.youtube.com/watch?v=pW-ViJkupS0 錦松梅、子供のころ我が家にもありましたよ。ほんの少し入ってた松の実が美味しかったなぁ。で、やっぱりべろんべろんになって帰宅した息子が帰って来て、一般的なオチで終わり。

仲入り

「人情八百屋」 立川志らく やや絞って短めだった気がしました。この噺、10日ほど前に談志百席だったかCDで聴いて泣きました。生で聴いたらきっと泣く。ほら泣いた。泣くと言っても、こみ上げるのとは違って、涙が先に感情を追い越して流れて行きました。泣くとスッキリするから、今泣けると良いなぁと思うけど涙が出ない時もあるのです。人間の体って不思議ですね。