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落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

10/19 立川志らく落語大全集〜志らく十八番の巻〜@国立演芸場

10月19日

開口一番    「安兵衛狐」  立川志ら門

「看板のピン」  立川志らく    まくらで、やたらクレームの多い世の中を嘆く志らくさん。テレビのコメンテーターを毎日やって、ツイッターやって、月2回ニコ生やって、現代日本のやり場のないイライラのとばっちりを浴びることも多いでしょうね。ネットはおそろしい。そんな事でどうにかなる人ではないけれど、無駄な時間とエネルギーが勿体ないと思う。「ふざけるな!」とよく言われるが、自分はふざけてるんですよ、と。テレビでは言えない、命がけのおふざけ、私はそうだよなと思った。噺は安定のおもしろさ。

時そば」  立川志らく    一番楽しく、さすが!と思ったのは、超有名な例の十六文数える途中で時を聞いて一文ゴマかす部分を言い間違えたところ。そして、その間違いそのものもネタにして、より楽しくやり直したこと。かつて生放送で、しかもNHKが集めたお客さん( そもそもを知らない率が高い)の前で同じ間違いをやってしまい、トラウマのようになっていると、中入り後の噺のまくらで言ってました。フロイト流にとらえると、無意識がそうさせたのだ、と言えないことも無いですね。蕎麦を食べる所作では、自分も中途半端だと言ってらしたけど、何が正しいのか?私は気になりませんでしたが。映画「銀座カンカン娘」で、志ん生が扇子を逆に持って蕎麦食べているとのこと。私、この映画は見てます。「疝気の虫」を家で稽古するシーンかなぁ?

中入り

文七元結」  立川志らく  落語大全集では、必ずプログラムに志らくが文章を載せています。これを読むのはいつも楽しみです。この噺に関しては、難しい噺だから飽きてはいるが飽きている余裕がない噺、と書かれていました。私は毎回泣いてしまいます。今回は、前回と全く同じところで涙が…。死んではダメだ、生きていれば花も咲き、鳥もさえずる、云々というところ。ストーリーとしては笑うところでしょう。回りの人々は笑ってました。最後に家族が嬉し泣きして抱きあう、それを見て長屋の住人達は、外見のアンバランスに気が違ったと思う、っていうところも好きです。