落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

12/26 シネマ落語の会 素晴らしき哉、人生!@渋谷区立文化総合センター大和田 伝承ホール

12月26日

一、落語バトル

「看板のピン」 立川志ら門

「転失気」 立川志庵

「鰻屋」 立川らく朝

一、「居酒屋」 立川志らく タイトルについて「宗教居酒屋」と志らくさんツイートしてました。まぁ、宗教と言ってもいろいろあります。仏教は落語と馴染み深いからか、主にキリスト教の用語でおもしろかった。居酒屋の小僧(男)がシスターで、主人が牧師、だったかな。

一、「死神」 立川志らく 「死神」は聴く機会が多いのは確かで、「また、死神か!」とつぶやいたお客がいたエピソード、その人の気持ちわかります。でも、今回の「死神」は、今までと何かが違っていて、とてもしっくり来ました。登場する死神のキャラクターかな?事前に映画「素晴らしき哉、人生!」を見たので、自分のなかで混同してMIXしてしまい、違和感がなかったのかもしれません。呪文のアジャラモクレンの次の時事ネタ部分は、「韓国のヌルプム体操が早くラジオ体操になりますように」のような言葉でした。実はわたし、ヌルプム体操がどんな体操でそれを巡って世間でどんな話題になっているか知らず。名前は聞いたことあるのですが。帰宅してから動画探して見ました。

仲入り

一、シネマ落語「素晴らしき哉、人生!」 立川志らく レンタルDVDで先に映画を見ました。検証のしようはないけれど、映画見てないと私はストーリーについて行けなかった気がします。主人公の、自分にチャンスが回って来た!と思ったらやむを得ない事態が起こり、自ら進んで身を引く。それが何度も続く。決して強制されてそうしているのではないのだけれど、報われないなぁという気持ちが少しずつ積もって行き、最後は嫌になってしまう。この微妙な感覚が、映画と落語では違っていて、落語は落語で良いのだけれど、わずかに予想がはずれてしまいました。泣いてる人もいたし、自分も落語は良かったと思います。仲入り前の二つの落語とのリンクが楽しかった。「主人公が生まれて来なかった世界」で、人にとりついて死なせているのがあの死神ですから。 先に映画見なかったらどうだったんだろう?それこそ、「自分が生まれてこなかったら世の中がどうなったか」と同じですね。