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落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

4/30 立川志らく・柳家花緑 二人会 -アルテリッカしんゆり2017-@宮前市民会館

4月30日

川崎・しんゆり芸術祭の一環の会でした。

一、「浮世床」 立川らくまん 志らくの19番弟子の前座さん。ぎっしり良いものが詰まった感じ。おもしろかった。

一、「不動坊」 柳家花緑 実は10年以上前、横浜で野村萬斎さんとのコラボ企画があって見に行ったことがあります。(萬斎さんが落語やって、終わり頃にはカミ・シモがグチャグチャになってしまったことしか覚えてませんが。) 名前は有名ですよね、柳家小さんの孫。でも、お顔はそんなに知られていなくて、宮前平駅から歩いて来ても花緑と気が付く人が一人もいなかった等、楽しいマクラがたっぷり。もしかして、落語やらない?と思ったくらいでした。勿論そんなことはなく、落語に入ると口調もキリッとし、しっかりおもしろかったです。キラキラした柄入りの着物は派手だったなぁ。講釈師・不動坊火焔の幽霊に扮した登場人物が、天窓から吊るされて降りて行くまさにそのタイミングで客席から鳴る携帯着信音…。それにもうまく切り返してました。そういえば、志らく独演会で着信音が鳴ったことは無い気がします。

中入

一、「紺屋高尾」 立川志らく 着物は黒だったかな。羽織の紐はたいていラッキーカラーの青色です。花緑がたっぷりやった分、志らくの時間が主宰者に指定されたのか、バランス取って自らそぎ落としたのかわかりませんが、マクラ短め、本編もほんの少し短縮ヴァージョンでそれが良かった。例えば、高尾花魁に一目惚れした久蔵が寝込んでいるところに親方が来て話し、頑張って働いて十五両貯めれば逢いに行けるのだと知ると元気になる。そして寝てられないと飛び起きて食べた飯の量、とか。三月十五日に高尾が本当に来て、それを小僧に知らされた久蔵が親方の頭踏ん付けて文字通り飛んで行ったところ、とか。全体の口調も歯切れが良くてとても好きだし、好き嫌いだけでなく、花緑との差をハッキリ感じましたが、他のお客さんはどうでしょう。最初にシンデレラストーリー、と志らくが紹介してましたが、純愛噺です。で、私はたいてい泣くのです。でもパブロフの犬ではなくて、泣かない時もあります。今回は、からすカァで一夜が明けて、久蔵が嘘をついたことを告げ、紺屋の職人の証拠です、と青さが取れない爪を見せるため両手を袖から出して見せたところで…泣きました。心の中に嘘を持っていられなかったのでしょう。 志らくももっと聴きたいしなぁ、自分の「容量」というものもあるしなぁ、困った。(でも翌日には、発売初日の7月のにぎわい座はチケット確保しましたよ。)