落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

8/22 立川志らくのシネマ落語~特別編vol.11~「E.T.」@紀伊國屋ホール

8月22日
(前座は無しでした。割り切って時間ジャストで仕事終え新宿に向かって良かった!)
一、「天狗裁き立川志らく
(寝ている時に見る)夢が関係するおもしろい噺。
十人寄れば、気は十色(といろ)…いや「饅頭怖い」じゃない!というところで私は笑ったけれど、直後の「小猿七之助」は訳は分からず笑ってました。
天狗、がE.T.に繋がって行くとは知らず聴いてました。

一、「子別れ」 立川志らく
たまたま、友人からテレビ「落語のピン」(1993年放映)でやった子別れを焼いて貰って聴いたばかりだし、生でも何回か聴いています。でも、いつも涙が出ます。24年前と比べて、亀坊(母親について家を出て、父親と再会する、頭がよくて口も達者でちょっとこまっしゃくれた9歳の男の子)の描写を変えてますね。脇で八百屋が第三者として感激していて、彼が登場すると、可笑しくて笑い、同時に涙がこぼれました。この八百屋もまた、E.T.で大活躍するとは知らず。
仲入り

一、「シネマ落語 E.T.立川志らく
私はリアルタイムで映画は見ていません。予習としても見なかった。
志らくは、この映画は素晴らしいけれど、愛した作品ではないそうです。70席くらいシネマ落語作ったけれど、実際やっているのは30~40席くらいとのこと。「にんじん」を翻案?して、茄子にしたというマクラには笑いました。
両親がヨリを戻す前の亀坊が主人公。そこへ、父天狗とはぐれた息子の天狗が現れてストーリーが展開します。(ちなみに、母天狗は山伏と深い仲になって出て行ったと語られます(笑) )あの八百屋が大活躍!子ども4人(うち1人は天狗)を野菜の中に隠して天秤棒をかついで、天神森まで逃げる手助けをするのです。満月の夜です。
見事に、天狗裁きと子別れとE.T.が融合していて、私は人情噺というより、ファンタジーだなと思いました。親子の情愛、子ども同士の関わりの楽しさ、絆が描かれてました。あの有名な、指と指、のシーンは、亀坊の指と…続きは伏せておきます。あまり頻繁にやらない噺ですが、知らずに聴いた方が楽しいので。