落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

5/9 第15回 新・志らく百席@横浜にぎわい座

5月9日

チケット取ったのに行けなかった月もあり、久しぶりの落語会で気分開放されました。

 

一、開口一番  「子ほめ」立川志ら門

7月に梅若能楽学院会館で会をやる方ですね。しらもん、さん。

 

一、 「幇間腹立川志らく

マクラで、テレビ番組に出るようになった経緯など。

ハリに凝った若旦那が、幇間=たいこもちに無理矢理ハリを打つ噺。

幇間幇間らしい『ヨイショ』が堪らなく面白い。志らくさんは歌が上手いので、ジャンケンの合図に歌う長い歌 (元は何なのでしょう?創作ではないと思うのですが。西郷隆盛の娘が出て来る。)で大笑いしました。

 

一、 「二階ぞめき」立川志らく

マクラに今話題のセクハラ芸能人のこと、芸人論。談志ならこう言うだろう、と言いつつ( 私もそう思う)、志らくさん本人の意見?言ってました。

吉原通いがやめられない若旦那の為に、番頭が家の二階をミニ吉原にしてしまう噺。植木屋や大工が張り切って作ったので、物はその気になる程良く出来ているけど、人はいないのです。だから、若旦那が一人で何役も演じて大喧嘩にまで発展するところが、なんともクレイジー!元々落語は一人で演じている訳ですが、さらに「一人芝居している若旦那」だとわかる仕草が見事でした。

紺屋高尾の三浦屋や、文七元結の佐野槌が出て来て楽しい。

 

仲入り

一、  「与話情浮名横櫛」(よわなさけ うきなのよこぐし)  立川志らく

歌舞伎でも有名な、お富、与三郎の長い噺( 4部構成だそうです)を約一時間で、しかも、「家族はつらいよ 3」(山田洋次監督作品に、志らくさん初出演。そして、林家正蔵さんと共演。)5月下旬公開記念に、各役を「男はつらいよ」の登場人物に当てての熱演。

(♪死んだはずだよ お富さん♪ のあの、お富です。)

血みどろのストーリーですが、寅さんの要素が入ると、おかし味が出て丁度良いあんばいになった感じ。

最後は、お富が与三郎を刺殺してしまいますが、後味は悪くなくて精神的に助かりました。

 

土曜日は中野で「らくだ」を聴きに行く予定。

やっぱり毎月行きたいな。