落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

5/12 立川志らく独演会@中野ZERO小ホール

5月12日

一、開口一番「子ほめ」 立川らくぼ

一、「愛宕山」 立川志らく

幇間の一八(いっぱち)が登場したので、どの噺かなぁ(「たいこ腹」は横浜でやったし…)と思っていたら、愛宕山でした。志らくさんは“あたごさん”と言ってました。京都の愛宕山です。私は、桂米朝、枝雀の『愛宕山談義』という動画を何回も見ていたので、”あたごやま”の方がなじみがあります。

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初めはのんきに歌いながら登る一八、そこでお得意の替え歌炸裂して大笑いしました。旦那がかわらけ投げのお遊びで本物の小判30枚を深い谷底に投げ、拾ったら自分のものになるとわかると、一八は傘を広げて飛び降ります。30枚確かめるのにごにょごにょ数えるのが可笑しかった。元のところに戻らねば、夜になると狼が出ると知り必死で考える一八。着物を裂いて作った縄と生い茂る竹の弾力を使って無事帰還。ここの動作が志らくさん熱演。こういう感じで体動かして落語やるのはあまり見たことないです。

仲入り

一、「らくだ」 立川志らく

私の好きな噺です。前回聴いた時は前半のみだったので、今日は最後の焼き場のシーンまで聴けて良かった。死骸の髪をむしって(当時はカミソリ等で髪を落とす習慣があったのだと思います)いるうちに口に入ってしまい、ペッと出すあたりの所作がリアルだった。最後に全員酔っぱらっているのがおもしろくて好き。らくだ(動物ではなく乱暴者のあだ名)の死骸を運んで来た二人も、焼き場のおんぼうも、らくだの死骸と間違えられて焼かれるところだった願人坊主も、酔っ払い。

計った訳ではありませんが、なんとなく以前より長くなっている気がしました。マクラのせいかも。生きたカエルを作り物だと言って、らくだがくず屋に売りつけるシーンとか、なかったですし。