落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

6/8  第五回 立川こはる独演会@新宿文化センター小ホール

6月8日

立川談春の一番弟子で35歳、2012年に二つ目になった立川こはる。独演会なら是非行こうと、だいぶ前からチケット取ってました。

一、「お菊の皿」 立川こはる

登場するフォームから、自分の持っていたこの方のイメージとはちょっと違いました。(思っていたより賑やかでした。) 独演会なので、ご自分のやり方がより強く出ていたのかな。マクラは長かった。でも、こはるさんの学生時代のエピソードが楽しく聴けて良かった。農工大落研時代の肝試しの話題でした。(彼女のフライヤーによく写っているのが農工大の風景とのこと。キャンパスの3/4が畑や林で、建物は1/4。獣医学科もあるので夜は動物の鳴き声が聞こえる。) 噺自体はいろいろ独自の部分があり、結果的に1時間になってました。とにかく口調がキレッキレのべらんめえ口調でスカッとする。ネタおろしだったそうです。

一、「岸柳島」 立川こはる

私はこの方の、男性登場人物として声を張った時の感じがとても好き。すごく迫力があってカッコいい。この噺のなかで、それが出て来て嬉しかった。

仲入り

一、「青菜」 立川こはる

前半が長くなったためか、後半は早めに本編に入ってました。わたし、この噺を生で聴いたことがあるのは立川志らくだけで、桂枝雀の動画や他の落語家の録音の方がたくさん聴いています。ちょっとこなれていない感じがしました。

生前の立川談志はしばらくの間、こはるを男だと思っていたそうです。着物や髪型からは男性に見えるし、声質も女性的ではない。でも実際女性なので、これからどんな方向に行くのかな。『男っぽい』のがある意味この方の魅力だと私は思うけれど、噺には当然女も出てくる、それをどう演じるのか。こうやって目が離せない落語家さんが増えるのですよ。