落語を聴いた日

ナマで落語を聴いた日の覚書と、落語に関係するあれこれについて書きます。

3/26 ギュウ農アルタ寄席 立川志らく、談笑 二人会@スタジオアルタ

3月26日

「ギュウ農フェス」第3部ということで、第2部には私の好きなベルハーことBELLRING少女ハートも出演したイベントの特別企画でした。
進行のギュウゾウ(電撃ネットワーク)さんによると、第3部は1部、2部とはかなり客層が違っていたそうです。でも、ベルハーグッズの洋服着た人もいましたよ。スタジオで落語は珍しいですね。

 

「イラサリマケー」 立川談笑 新宿を舞台にした談笑さんの噺。

「片棒」 立川談笑 一席では高座をおりられない、ともう一席。談笑ファン(談笑さんは「談笑マニア」と呼ぶのでしょうか?)はこういうのが好きなんでしょうね。アブナイ感じとか、オーバーアクションだったりするのですが、筋はそんなにハジケていないかな。前に聴いた志らくの「片棒」の強烈さの方が印象深い。

「らくだ」 立川志らく ここで「らくだ」が聴けるとは思わず、来て良かったと思いました。段々変化して行きますね。それを一番感じたのは、雨の中のらくだを回想するシーン。傘もささずに突っ立っているらくだを、皆はバカだと言うけれど、屑屋が行って聞いてみると兄貴分(らくだの弔いをやる、丁の目の半次)が風邪引いて寝込んでいて悲しいのだと。その時だけは、ほんの少し良い人なのかと思った、となっていました。その後は、サッと雨がやみ、ぬかるみに描いた兄貴分の顔が気に入ったなら買えだの、買ったのだから泥を袂に入れて持って行けだの、もう一回見たいから元に戻せだの、無茶苦茶なことを言い、聞かなければ殴る。それを見ていた子ども達が笑うのだけど、その中に屑屋の子も実は居て、周囲に合わせて悔しいけど笑っている。それがまた、屑屋にとっては悔しい。でも力の強いらくだに反撃しても、負けて殺されるのがオチだから逆らえない。ジンと来るところです。それにしても、このらくだ(らくだはあだ名で本名は馬さん)って人は、どこかに居そうな人だ。悪い奴だが気になる。私の周りにはいませんけどね。 最後、転んで樽かららくだの死骸を落としてしまい、探しに戻って酔っ払って寝ている願人坊主を拾う。焼き場に入れられてさすがに熱く、飛び出した坊主、かんかんのうを踊ってる、で終わりました。ちなみに志らくさんは、アルタに何の思い入れもなく、待ち合わせすらしたことがないそうです。葬式の噺や死人の噺で良いのかという話題、自分たちは立川流のB面(やわらかい方は志の輔談春)、B面には名曲が多いという話題は、3人の時に出ていたかな。客層に合わせて噺を変えることはないともおっしゃってました。

落語が終わってから、ギュウゾウさん含め3人がステージに立ってしばしトーク。撮影O.Kになると、みなさん携帯向けてました。最後に観客も一緒に撮影。はい、遠慮なく真っ先にステージに近づきましたよ。でも、あとから大勢来て、背の高い人の陰で写ってないかも。 15日にライヴに行って以来、現実がドーンと降って来て、私にしては久しぶりの生パフォーマンスだったので、高揚してますね。落ち着こう。